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メンバー紹介 (渡辺展正)

渡辺展正

・「結」プロジェクトに加入した理由

もともと漠然と「宇宙」に関係した分野に携わりたいと思っていました。大学では物理を専攻しましたが、物理学の同期や先輩、先生方の能力や苦労をみていると、自分の能力では無理なのではないかという疑念と不安に襲われることがありました。そこで実際に研究するまで時間がかかる上に抽象的に宇宙を扱う理学的な分野ではなく、実体の宇宙を今すぐに研究対象にできる工学分野を通じて携わる方が自分にあっているのではないか、と考え「結」プロジェクトへ加入しました。

 

・ITF-2が打ち上げられたとき、また、実際にITF-2からの電波を取得できた時の気持ち

本当に嬉しかったのですが、ただただ夢の中の出来事のようだった。ITF-1のときには電波が全く受信できず、その辛さを経験している上だったので、逆にあっさりと受信報告が来て、電波送受信ができていることが何かドキュメンタリー映画を客観的に見ている自分のようで、しばらく実感が湧きませんでした。

 

・ITF-2開発において嬉しかったこと、感動した事など

学生メンバが一体となって1つのものを1から作り上げていくこと。

各メンバが作っている部分は違うけれども、お互いに一つのゴールに向けて一生懸命設計、開発している様子。

その過程ででてくる様々な(技術的、時間的)問題や課題へ各メンバ個人個人が頭をひねって(完全には対処しきれなかったものもありますが)解決して克服していく瞬間。

それらの過程をいくつも経て、形あるものが徐々にできあがっていき、衛星としての機能を満たして動作している様をみて興奮していました。

そしてふとした時にやってくる、自分たちがしていることの高尚さや社会的評価の高さを実感した瞬間に感動しています。

 

・ITF-2が宇宙へ放出されてから1月16日で1周年となった今感じていること

自分たちが作った人工衛星が宇宙で動作している実感を日に日に噛みしめる1年間でした。

正直、運用や大学院の研究が忙しすぎて、「ただ辛い」の一言がまず出てきてしまいますが、シフトで運用に入って電波が聞こえるとき、コマンドが通って正常な返答が返ってくるとき、世界中から受信報告が届くときに、僕らが作ったあれはちゃんと人工衛星になっているんだな、と感慨深くなってしまい、たまに涙を堪えています。