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学生代表からのご挨拶

「結」プロジェクトは2011年の創設以来、筑波大学の学群生が主体となって人工衛星を開発するプロジェクトとして、成長を続けてまいりました。すでに2機の打ち上げ実績があり、特に『ITF-2』は、CubeSatの最長運用期間の記録(当時)を更新した衛星となりました。また、現在は東京都立大学宇宙システム研究室とともに、1U-CubeSatである『TSUKUTO』の開発を進めております。

『TSUKUTO』は、新型コロナウイルスの感染拡大により、プロジェクト終了が目前に迫っていた「結」プロジェクトを立て直すきっかけとなった衛星です。その打ち上げの機会を得ることができたのは、筑波大学「結」プロジェクトを支え続けてくださった先輩方や、学内外からご支援くださった皆さまのおかげです。この場を借りて、心より感謝申し上げます。

さて、私が筑波大学「結」プロジェクトに参加したいと考えたのは、「大きな団体の一員として、何か一つの大きな偉業を成し遂げたい」という夢を叶えるためです。プロジェクトには、人工衛星の打ち上げ・運用成功という大きな目標に向かい、全力で取り組む先輩方や同級生が多く在籍しています。いつしか私も、その「仲間たち」の姿に魅了され、大学4年間を「結」プロジェクトとともに過ごしたいと考えるようになりました。

大学に入学して最初の1年間は、「クラウドファンディングでのネクストゴール達成」・「宇宙開発工学演習での米オハイオ州立大学への留学」・「2系兼任での開発」・「1年生での学生代表就任」といった出来事が次々と起こり、怒涛の勢いで過ぎていきました。その中で、「衛星開発に携わりたい」・「「結」プロジェクトに貢献したい」・「TSUKUTOを打ち上げたい」という思いを日々強めてまいりました。

2025年度は、TSUKUTOの引き渡しまで全力で走り抜けることはもちろん、プロジェクトの自立した運営を加速させることを一つの目標として掲げています。外部との交流や広報・渉外活動を強化し、学群生だけでできることをより一層拡大していきたいと考えています。こうした地盤の強化を通じて、次期衛星の打ち上げに向けた布石を打っていきます。

最後になりますが、学生代表として、プロジェクトの成功へと導くだけでなく、日本や世界に良い影響を与えられるよう、日々精進してまいります。これからも変わらぬご指導・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

筑波大学「結」プロジェクト 学生代表
理工学群工学システム学類 2年
黒河一真