熱・構造系
系の概要 #
熱・構造系では、人工衛星の構体の設計・開発を行っています。 構体とは一言で表現すると,衛星の中身(無線機や電子基板など)を収納する”箱”のようなものです。 打ち上げ時の衝撃・振動や宇宙空間における過酷な熱環境から、内部機器を保護できる構体の設計・開発を行うのが私たちの役割です。
振動試験に向けた設計 #
ここでは開発の一例として「振動試験」に関する構体の設計について紹介したいと思います。
振動試験について
振動試験とは、衛星が打ち上げ時の振動・衝撃に耐えることができるかを確認する試験です。 まずは、3Dモデルを用いて解析を行い、構造的に致命的な欠陥がないかを確認します。

次に、実際の試験に向けて、構体を振動試験装置に固定するための「治具」を設計します。 この治具自体が構体に損傷を与えないよう、こちらも解析をして設計を行います。 そして、ここまでの工程が終了すると、実際に試験を行います。
治具を組み立てる様子
写真にある試験装置に構体と治具を取り付け、打ち上げ時を想定した加振をし、耐久性を確認します。
最後に #
今回は、開発における工程の一例を紹介しましたが、他にも何か質問があれば、 お気軽に各種SNS等からお問い合わせください!