筑波大学人工衛星二号機ITF-2(結2号)は、日本時間2019年1月4日の明け方に、大気圏に再突入したとの報告がありました(※)。筑波大学地上局では、1月3日にB系統からのCW受信に成功しましたが、4日の運用では確認できませんでした。これに伴い2019年1月5日をもって、筑波大学地上局にてITF-2の運用を終了いたしましたことをご報告いたします。
大気圏再突入推定時刻: 日本時間2019年1月4日 午前6時8分頃
※Space-Tracker.org(https://www.space-track.org/auth/login)上に公開されている情報を参照。
ITF-2は2017年1月16日に国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から放出され、4時間後にはCW受信に成功、12時間後にはコマンドアップリンクに成功しました。運用終盤ではA系統(メインの運用系統)との通信困難に陥りましたが、大気圏再突入予定日前日までB系統(ミッション用運用系統)によるCW送信を行いました。結果として、1UサイズのISS放出衛星の中では約2年間という最長運用期間を達成し、またこれまでに約20か国、2000件以上の受信報告をいただくことができました。改めまして、ご支援、ご協力を賜りました多くの方々に心からお礼申し上げます。
運用データの詳細につきましては、今後ご報告させていただきたいと思います。
現在はITF-2に次いで3号機(ITF-3)の開発も始まっております。
皆様、今後もどうぞ宜しくお願いいたします。