構造系
・系の概要 私たちが作っている衛星は、一辺10㎝ほどの小さな立方体です。その中にバッテリーや様々な機器を収納する必要があります。
また、打ち上げの際には強い振動や慣性力が加わるため、それにより機器が壊れないように固定します。
・JAXAからのインターフェース設計要求 ISS(国際宇宙ステーション)にあるJAXAの実験棟「きぼう」にある小型衛星放出機構(J-SSOD※)から衛星を放出する場合、JAXAからの要求を満たさなければ放出することができません。 一部を紹介すると、 ・1Uの場合、衛星の寸法は100(+/-0.1)*100(+/-0.1)*113.5(+/-0.1)[mm]とすること。 ・衛星搭載ケースから滑り出るためにZ軸の平行な四辺に8.5mm以上の幅のレールを持つこと。 ・質量は1Uあたり0.13kg以上1.33kg以下であること。 ・衛星搭載ケースに収納している際に衛星の稼働を防止するため、ディプロイメントスイッチを2つのレール端面に計2個以上設けること。 など、他にも様々な要求が正確に決められており、これらの要求をクリアする必要があります。
(参考)
JEM ペイロードアコモデーションハンドブック - Vol. 8 – 超小型衛星放出インターフェース管理仕様書
※小型衛星放出機構(J-SSOD) 小型衛星放出機構(JEM Small Satellite Orbital Deployer=J-SSOD)は、各辺10cmのCubeSat規格、50kg級の超小型衛星を、「きぼう」のエアロックから搬出して放出機構で打ち出し、軌道に乗せるための仕組みです。 JAXA HP 小型衛星放出機構(J-SSOD)