ITF-2を始めとする人工衛星の電波の受信にはSDR(Software Defined Radio)「ソフトウエアラジオ」と呼ばれる無線システムが便利です。この資料では、無料かつインターネットに繋がるハードウェアがあれば利用可能なSDR、「WebSDR」の利用方法について紹介します。
(1)「http://www.websdr.org」とインターネットで検索に以下のようなサイトにアクセスします。
(2) mobile support and coveringの右の空欄に437.525と入力し、Enterキーを押す。
ここでは、はITF-2の電波の周波数である437.525 MHzに対応しているWebSDRを検索します。WebSDRごとに対応可能な周波数が決まっているためです。
(対応周波数の差異はWebSDRごとに使用しているアンテナの差異に依存しています)
上画像はEnterキーを押して読み込んだページ
今回は、一番上に表示されたグリッドロケータ「IO91OF」のWebSDRを使用します。
(3)読み込んだページの「http://websdr.suws.org.uk/」をクリックし、アクセスしてください。
アクセスしたページをブックマークしておくと、以降(1)~(3)の手間が省けて便利です。
(4)アクセスしたページの中央付近に以下のような画面が表示されます。
「Frequency」下の数字を「437525」と書き換え、Enterキーを押してください。
※「437.525」ではなく、「437525」です。
437.525 MHz = 437525 kHz:「ITF-2」のダウンリンク周波数
「Frequency」=周波数で、聞きたい周波数を指定しています。
「Size」を「medium」から「large」にしてください。
Medium,large以外も選択肢にありますが、largeがおすすめです。
「max in」と書かれた部分をクリックしてください。
以下のような画面が表示されれば、設定は完了です。
※(4)の作業はページにアクセスするたびにやる必要があります。
(5)ITF-2の電波が受信出来るパスを調べるため、衛星追尾用アプリ「Calsat32」を起動します。(利用方法、詳細については別資料「Calsat32の使い方」にて解説)
Calsat32で調べたパスの時間になったら、ITF-2からの電波が来る可能性があります。
斜めの信号が来るので、画面上の受信範囲バーをドラッグして操作し、電波を聞きます。
※受信範囲バー内に入った電波のみ音を聴くことが出来ます。